シュガー・ラッシュ:オンラインの感想

ブログ開設してみました。

 

シュガー・ラッシュは一作目は未視聴です。

 

感想としては、まず第一にシュガーラッシュはメディアの和解の話であること。

この作品内では実在のゲームキャラクターが楽しげに登場します。映画にとってゲームは客を取り合うライバル関係にあると思うんですが、このしりーずではどうやらそういった対立は存在しなそうで、みな和気あいあい。第二作:オンラインはさらにネットに進出。これまた客の食い合いになりそうなネットサービスたちが実名で登場。ラルフとヴァネロペがはじめてネット空間に出たシーンはなんとも賑やかで華やかで鮮やかに描かれています。(twitterとか利用実感からするとあんなにかわいらしくないまである)

ネットを楽しげに描くというのにディズニー映画からしたらそもそも抵抗があるんじゃないかと思うんですが、そこは(ディズニーが経営の多角化にうまくいったからなのかなんなのか)クリア。よかったね。

もうひとつ目につくのはジェンダー的な面。シャンクの姉貴!かっこいい。ああいった役回りを女性キャラがやるのもジェンダー的な配慮で、なおかつ面白さに貢献しているのがよいところ。ポリコレ配慮と面白さを一致させないと意味がないからね。

それと、保守的な印象の強かったディズニープリンセスたちが茶化されます。もちろん世界マーケットを相手にする上での商業的な要請なんでしょうが、そういったものが商業レベル求められる事自体が興味深くもあります。散々ネタにされるプリンセスたちですが、クライマックスで華麗な連携プレーでラルフを救うシーンでちゃんとエクスキューズが入ります。このへんのケアの行き届きはさすが~という感じ。

一方でトランプ的なもの(非マイノリティポリティクスみたいなもの)を扱うのは難しいようで、画面の中には登場しません。(先行例だとズートピアがあつかっているけれど完全な和解には至っていないと思う)今後どう扱われていくのは気になるところです。