2019-01-01から1年間の記事一覧

宇宙生命論

最近発展の著しい宇宙生物学。 関連書籍もたくさん出ていると思いますが、最新の研究成果の網羅性の点ではこの本が一番な気がします。 多くの科学読み物の本とはちがい、この本は教科書を目指したものと思われる。 図説も多く、理解のチャンネルが多いのもあ…

きみと、波にのれたら

湯浅政明監督の新作。 事前情報からは、ポスト君の名はかつ男女反転ルーの歌という感じに見えた。 見た感想一言、とてもよかった。 シナリオを引き立てるための絵づくりで、あくまでシナリオが主、画面作りが従といった関係に感じる。 以前たまこラブストー…

八世界:サブライムとノスタルジア(さようなら、ロビンソンクルーソー)

下巻のさようなら、ロビンソン・クルーソーも読み終わったのでこれでヴァーリィの八世界の短編はコンプリート ヴァーリィの短編の特徴はざっくりそれぞれ対置される4つの要素にあるように思う 世界 ↑ ノスタルジア サブライム 否定的← →肯定的 テクノロジー…

映画 海獣の子供

自分のツイッターからコピペ 海獣の子供 キャラクターだけでなく風景も原作再現度高い 海獣の子供 絵でゾクゾクできる箇所がいくつもあった 原作再現度高くて泣いちゃうな パンフの添野さんの解説がよかった。絵は最高なんだけどストーリーはニューエイジっ…

汝、コンピューターの夢

SFに求めるもの、というかおもしろいと感じる物語の必要条件はある程度箇条書きできるのだけれど、 ジョン・ヴァーリィの小説群は、そのほとんどを一つの作品の中に含んでいるように思う。 ・センスオブワンダーに溢れる魅力的な設定(あらすじくらいの解像…

小説感想:うつくしい繭 (何が外界からわたしを護るのか)

うつくしい繭、の、感想をば(散漫になりそうですが) うつくしい繭 作者:櫻木 みわ 発売日: 2018/12/19 メディア: 単行本 第一印象は、小説力が高いということ。情景描写、心理描写、ちゃんとしている。ちゃんとしているって言い方もあれだけど。自分はこん…

映画感想:ドラゴンボール超 ブロリー

ドラゴンボールといえばド真ん中世代である。正確にはZ世代。テレビシリーズは今思い返しても、よく極限まで薄めた作劇を毎週見ていたと思う。展開が遅いとは思いつつも麻薬的にテレビを見つめていた水曜日のゴールデンタイム。そうそう、学校ではサイヤ人ご…

小説感想:草薙の剣

読書会の課題図書なので読みました。 時代というものは、チーズや肉の塊のように、切り分けて簡単に区切りが作られるものではない (p212) 草薙の剣は、日本の戦後を「年代」でなく「世代」で区切って整理し、世代間対立とそれが生み出される構造を描き出そ…

シュガー・ラッシュ:オンラインの感想

ブログ開設してみました。 シュガー・ラッシュは一作目は未視聴です。 感想としては、まず第一にシュガーラッシュはメディアの和解の話であること。 この作品内では実在のゲームキャラクターが楽しげに登場します。映画にとってゲームは客を取り合うライバル…